自衛隊用語集   トップページへ


(陸自に偏ってますm_ _m)


もと陸上自衛官(ごく短)龍呪が実際に自衛官時代に使っていた言葉、
お店に来る現役&予備 自衛官の方々より教えてもらった言葉などを。
龍呪の独断で選定し、解説します。間違っているもの等ありましたら、 
遠慮なく掲示板かメールでご指摘を。
(メールでこっそりネタ提供大歓迎。匿名でもハンドルネームでもOK)
だんだん増えます。分類はかなりてきとーです。

*読んで使って楽しむために、面白いことを中心に、ちょっと踏み外してること
なども掲載してありますが、あくまで「自衛隊の1つの面であり」
けして自衛隊員が遊んでいるとか言う意味ではなく、厳しい訓練の合間に
多少のあそび心を発揮し、試練を乗り越えるためのものであるとの
認識でお願いします。


営内生活編  営内休日編  訓練編 演習編 戦闘糧食編 その他


<営内生活編>


(営内・・・・・駐屯地内の寮のこと)


シャバ

駐屯地外のこと。刑務所は柵(有刺鉄線つき)の上端が内側に向いていて      
「脱走しにくく」なっているが、自衛隊の駐屯地は一般に外側に向いていて      
「侵入しにくく」なっているが。ときどき刑務所と同じ向きに向いている駐屯地がある。
なんかいやだ-_-;                                     



1230(ひとふたさんまる)

午後12時30分の意。騒音の中でも数字を相手が聴き間違わないように
配慮してこのような読み方をする。                       
民間でも数字をよく口頭伝達するような職業の人は普通に使っている。  



ジャー戦

ジャージ(下)・戦闘服(上)のファッション。戦闘服とは迷彩服のこと。
課外時間駐屯地内ファッション。                      
ジャージ・作業服(緑色)同じく課外時間駐屯地内ファッション。    
ジャー戦は上着のすそを出すが、こちらはジャージの中に入れる。 
こっちのほうがメジャー。                          
 B-1装とかC-2装とか名前がついているが忘れました。         



イントゥーズボン

上着のすそをズボンに入れること。年配者には多いが           、
若者(特に体育会系の男の人)がしていたら自衛隊員である確率が高い。



「お疲れ様です・ご苦労様です」

いずれも自衛隊員が「こんにちは・こんばんは」の代わりに使う言葉。
一般的(民間では)には仕事中の挨拶であることが多いが、      
オフのときでも「駐屯地内にいる限り」(ずっと仕事中?)使用される。
「お疲れ様です」は女性隊員「ご苦労様です」が男性隊員       
もしくは前者が下級隊員で、後者が上官の場合もある。        
親しい仲だと「お疲れ様です」は「おつ!」「おっつ!」に略されたりする。



点呼(てんこ)

朝晩の隊員の人数確認・連絡。および健康チェック。および、短時間身支度訓練。
いつもは朝6時と夜9時(だったと思う)だが、ときどき抜き打ちで午前3時とか   
にある、災害派遣は真夜中だろうが、休日だろうが関係ないので日々訓練である。
(抜き打ちとは名ばかりで、情報が漏洩していることが多い。)             



就寝点呼

普通の点呼はおき抜けにきちんと身支度をして、指定の場所に行き
整列しなければならないが、ベットに寝たまま点呼を受けられる。 
「○○大会」とかの勝者のご褒美になったりする。           



満・欠・二欠(マン・ケツ・二ケツ)

点呼のときなど人数を確認するために「番号」をかけるのだが、その際
(複数列の時はつめて数えやすく並ぶ)一番後ろの列の一番左の隊員(など)が

★★★★
★★★★
★★★★
★★★★
★★★
★★★★
★★★★
★★★★
★★★★
★★
★★★★
★★★★
★★★★
★★★★
「満(マン)!」 「欠(ケツor1ケツ)」 「二欠(ニケツ)」
などと言うのだが、どうも慣れるまで「欠」では無く「穴」とか「尻」の字が
思い浮かんでしまうらしく
、新隊員は微妙に笑いをこらえながらこれを言う。



台風

新隊員が、夜の点呼のために部屋から出た際、班長(先生隊員)が部屋を
点検し少しでも不備があると、(ベッドメイキング・靴の整頓・備品の整頓等の
不備・私物放置等)不備があった地点を中心に巻き起こる。         
班長によっては、班員の作業服などにシーツやタオルを詰め込んで、   
「台風(災害?)の犠牲者」まで制作し、演出したりするらしい。
        
龍呪が新隊員のときは、毎回「私物放置」する人がいて(携帯出しっぱなし)
なぜかいつも龍呪が片付けて(共用ロッカーに投げ込んで)点呼に出ていた。



熱帯低気圧

上記した台風のより、やや穏やかな旋風。



熱発就寝(ねっぱつしゅうしん)

読んで字のごとく、熱出して寝込んでること。点呼のときなど、欠席者の内訳を
報告するときに「○○一士熱発就寝!」などと報告する。              



バームクーヘン

床上げしたときの、毛布のたたみ具合を「横から見たとき毛布の耳が
バームクーヘンの様に見えるようにたため」と教えられる。      
そうなっていないと「台風」が起きたりする。               
「バームクーヘン」と聞いて、毛布を思い浮かべるやつは自衛官である可能性が高い。



物干場(ぶっかんば)

要するに乾燥室。「ものほしば」「ものほしじょう」ではなく、「ぶっかんば」と
読む人がいたら、自衛官かもしれない。
他はどうか知らないが、長崎の相浦駐屯地内のある教育隊では、
十二畳ぐらいのブッカンバに105名分の洗濯物を干していた。
一畳あたり約十人も干している計算になる。

それから、いまどきの若い人の中には全自動洗濯機しか使ったことが無く、
2漕式洗濯機の使い方がわからない人が圧倒的大多数を占めているらしい。
(なぜか龍呪が各藩に教えて回った・・・・・)



ジュージャン・アイジャン

そのまんまだが、「ジュースを賭けたじゃんけん」「アイスを賭けたじゃんけん」
のこと。負けた人は、参加した人全員にジュースやアイスをおごらなければならない。
龍呪は、手持ち金が「17円のときに」強制参加させられ、生きた心地がしなかった。
(それよりも、どうやったら手持ち金17円なんて事になるんだか・・・
キャッシュカードを入れた財布を外出(3つ下参照)時相方の車に忘れてきた)



弾薬

自衛官に必要なもの、という意味から、「お金」「お酒」たまには「チョコ」「タバコ」のことなどもさす。
使用法:「ちょっと弾薬補給してくるわ」と言って、駐屯地内の「郵便局のATM」に走る。
使用法2:同じセリフを言って、「PX(駐屯地内の売店)」に行ってお酒を買ってくる。  
演習中に腰につけている弾納(「だんのう」と読む。本当は弾倉を入れるところ)
には、「ダース」の箱や「カロリーメイト」の箱がすっぽり入る。(笑)


残弾無し

何でもいいから「使い上げてしまったときに」使う。
例:手持ちのお金を使い切ってしまった「やば・・・残弾ないわ」
例2:おつまみのピーナッツが尽きたとき「おーい残弾ないぞ!」   
なんか・・・トリビアばりやな・・・・・-_-;

営内生活編  営内休日編  訓練編 演習編 戦闘糧食編 その他



<営内生活その2休日編>

外出

入隊したては、約1ヶ月ほど(駐屯地の外に)外出できない。(教育隊にもよる)
新隊員は、休日(主に土日)しか外出できず、教育隊を卒業し一般隊員になれば
平日夜の外出や外泊もできるようになるんだと期待して「一般隊員」になると
「下っ端」なので教育隊時代よりも規制が大きくなったりする。っショックである。
隊によってまちまちである。



外禁

外出禁止。服務規則違反などをすると、発令される。龍呪の同期は
帰隊遅延(門限破り)や・免許不携帯運転がばれて外禁になったりしていた。
自衛隊は「連帯責任」が大好きな場所なので、「思わぬとばっちりで」「外禁」になる。



上陸

海自さんのお出かけ。いつも船に乗っていて、オフに港についてやっと陸に上がれる
船上勤務の方たちが使うならわかるが、陸上勤務のときでも同じように使われる。
龍呪が陸自にいたころ、相方に「いつ上陸なん?」「いつ上陸なん?」と連呼され、
はじめは「ずっと陸上勤務の陸上暮らしだってば!」と反発していたが、
埒が明かないので、いつしか
「いつ上陸?」「今週末外出。」というよくわからん会話が成立。



上陸止め

海自版「外禁」陸の場合は、遊びに出れないだけだが、
陸に上がれない「上陸止め」はかなり精神的に「来そう」である。



待機

災害派遣・テロなどの有事に備えて、休みの日でも一定人数を駐屯地に
待機させてある。新隊員よりも新一般隊員のほうが、外出に制限が付くのは
これが原因。新隊員は休日待機させておいてもあまり役に立たないだろう
ということから、待機から外れているのである。
待機の割り当てを決める隊員に嫌われると「クリスマス」だとか「正月」だとか
「夏祭り」だとか「外出」したいときに「待機」をかけられる。




脱サク

要するに「脱走」のこと。毎年多数の新隊員がこれをやってしまう。ちなみに
 割合にして男子隊員の方が女子隊員よりも圧倒的に多い。「人数ではなく割合」
4〜6倍(ぐらいだったと思う)の確立で女よりも男の方が逃げ出している。
おそらく男子隊員に対しての方が教官が厳しいからだろう。
ちなみに、
脱サクくするとただちに一斉捜索がかかり、本人や家族にとんでもない
捜索費用の請求が行ったりする。




闇外出(やみがいしゅつ)

平日夜(ほんとは出てはいけない隊員が)、柵を乗り越えて 遊びに出かけること。
駐屯地に戻るときは、また柵を乗り越えて入るのは難しいので(有刺鉄線のネズミ返しあり)
「警衛(門番)」に「お土産」を買ってきて「買収」して入る。



縛着

野外電話機(有線電話)の線を、敷設していくときに道の脇の木とか草とかに
縛り付けて線が道に出ないようにすることもさすが、
外出時、身分証を「落としたり」「忘れたり」「すられたり」しないように、
ズボンのベルト通すとことかに引っ掛けて固定する事をさす。
ファッションとしてごまかそうとしても、「妙に貧弱な鎖」が、
わかる人にはばればれである。



保険のおばちゃん

主に、休日に待機がかかって、暇をもてあましている新一般隊員を食い物に
している。
(笑)駐屯地の外で買わないといけないものがあると、新一般隊員の
「つかいっぱしり」をしてくれたりするが、全部(とも言い切れないが)営業のための
「点数稼ぎ」である。
保険のおばちゃんの駐屯地内での武器は
「おつかい」「ケーキ」「トーク」である。



営内生活編  営内休日編  訓練編 演習編 戦闘糧食編 その他


<訓練編>


歩伏前進(ほふくぜんしん)

辞書を見ると「匍匐」の文字が出るが、日本軍時代の字だと思われる。
数ある部隊の中でも「主に普通科隊員」しかあまり必要としないが、
自衛隊員のたしなみとして(?)新隊員のときに教え込まれる。
第一から、第五までと「しゃくとり」があり、だんだん姿勢が低くなる。
なれない動きの上に、銃を携帯して実施するので、はじめのうちは
体によく銃をぶつけ、アザだらけになる。&サポーターをつけずにやると
ヒジとヒザが悲惨なことになる。教育隊のある自衛隊駐屯地の売店(PXという)では、
5月末からの数日間、サポーターとシップの売り上げが跳ね上がる。



ハイポート

銃を両手で持って走ること。約4.3キロの銃を持って走るのは思いのほかきつい。
持って走るだけでも結構体力が要るのに、「戦闘訓練」
(課によって様々だが、ここでは新隊員がする「普通科式の突撃」を指す)
の訓練場所まで「ハイポート」で行き、「戦闘訓練」をして、
また「ハイポート」で帰っていたら「過呼吸」で何人か同期が倒れました。
隊によっては、ただ約4.3キロの銃を持って走ることは「ハイポート」とは呼ばず、
弾創2・満水の水筒1・等銃以外の装具(荷物)も持って走らないと「ハイポート」
とは言わないとかどうとか・・・大差ないぞ?-。-;



レンジャー

陸上自衛隊の中でも(海空自については知らないので)特別過酷な訓練を積んだ隊員。
大荷物を持って、徒歩で山越えをしたりする「行軍訓練」なんかを、一週間とか「食料なし」
でするらしい。もちろん食べないと死ぬので、食料は現地調達である。出発前に、
蛇やカエル・トカゲやウサギ・山菜・きのこなどの調理法(めっちゃワイルド)を伝授されるらしい。

それでもやはり、非常食を(常に非常事態だが)と、食料をどこかしこにみんな隠し持とうとする。
背嚢(「はいのう」「丈夫なリュック」30キロくらいの重りを入れているらしい)
の中などは、教官に真っ先にチェックされるので、「半長靴(はんちょうか)」「戦闘靴(せんとうか)」
(共に、陸上自衛隊員が訓練及び出動時に履いている靴)の中敷の下に「するめ」などを
かくすらしい。まともな状態なら、靴の中敷の下に隠していたするめなんか食べたくないが
極限状態ではさぞかしご馳走に感じることだろう。
もっときれいなやり方に、「服に縫い込む」と言うやり方がある。なぜかいつも「するめ」

(*新隊員時代に、教官に聞かされた話です。ほんとかどうかは知りません。)

レンジャー部隊での訓練中は、返事はすべて「レンジャー!」だ。了解したか?「レンジャー!」
「ラジャー!」のもじりだろうか?



レンジャー呼唱

上記した、レンジャーとはどう関係するのか知らないが、新隊員
(部隊によっては一般隊員もだろうが)が駆け足をしている(させられている)とき
班長(教官)などが叫び、新隊員が復唱している駆け足のときの掛け声で、
特に意味のない日常の出来事から、日ごろの不満、新たな発見、
休日前および給料日前の喜びなどを適当にさけぶ。叫びながら走ると、腹筋が鍛えられる
と同時に、大きな声を出すと言うことは、力を引き出すのに良い。
今日は♪(今日は!)天気が♪(天気が!)いいな♪(いいな!)明日は♪(明日は!)
休みだ♪(休みだ!)だけど(だけど?)班長は(班長は?)財布が(財布が?)
空っぽで(なんで?)先週(先週?)パチンコで(パチンコで?)すったのToT(すったの・・・)
だれか!(だれか?)お金(お金?)貸してToT(いやだ!!!)

なんて感じで。駐屯地の近くに住んでいると、風向きによってはけっこう聞こえてきたりする。



連続歩調

同じく走るときの掛け声。上記のレンジャー呼唱ばかりだと、ねたが尽きるので間に挟まれる。
いち!いち!いちに(そーれ!)いち!いち!いちに(そーれ!)いちにいちに(いちにいちに)
連続歩調ー!歩調・歩調・歩調・数え!
いち(そーれ)に!(そーれ)さん(そ−れ)し(そーれ)1234!(1234!)1234!(1234!)
上記のようなのが基本形だと思うのだが、真ん中の1行は人によってバリエーションがあり、
「連続歩調ー!歩調歩調歩調歩調歩調歩調歩調・・・・」(と妙に長い人がいたり)
「数え!」の代わりに「おりゃー!」とか「どりゃ!」とか妙な掛け声が飛び交う。



雄叫び

おなじく走るときの掛け声
本日(本日)最初の(最初の)雄たけび(雄たけび!)言ってーみよか!
やー!(やー!)やー!(やー!)やーこりゃ(やーこりゃ!)・・・
といった感じです。



キオツケ

小学校で習うキオツケと違い、自衛隊のキオツケは拳がグーである。
「キオツケ」の号令で反射的に手がグーになる人は自衛官である可能性が高い。
もう1つ、土日に19から24ぐらいの体格のいい集団(4〜6名ぐらい)が
街中で信号待ちから「みんなで左足から歩き出したら」ほぼ間違いなく自衛官である。
ちなみに訓練のとき、号令がだれているとみんなのキオツケもだれる。
早口で言うので「ツケー!」としか聞こえなかったり「キエー」とか「キチェー」とか
変な号令も飛び交う。
あんまり変だと後ろの方から「くすくす」と笑い声が聞こえたりする。



腕立て伏せ

新隊員をはじめ、教育隊員のいろんなことのペナルティーに使われる。

靴紐のかけ方が悪くて     「腕立て伏せ用意!」
銃の手入れの不備を発見され「腕立て伏せ用意!」
ハンカチを忘れたら       「腕立て伏せ用意!」
作業服のアイロンがけが悪くて「腕立て伏せ用意!」

その他武器の照準の失敗など「腕立て伏せ用意!」と指示される事項は無数である。
なぜか「腹筋用意!」は聞いた事が無い。他に「外柵(がいさく)3周!」jなんてのもある
小学生のときとかに、忘れ物1つにつき、「腕立て5回」とか「校庭1周」とかした覚えないですか?



急降下

腕立て伏せのバージョンの1つ。その場ではなく、部屋に帰ってから実施される。
理由は「角度をつけるものが必要」だからで、「床に手をつき足はベットの上で腕立て伏せ」
逆立ち腕立て伏せの3歩手前ぐらいの腕立て伏せである。



環境整備

部屋の片付け・大掃除。偉い人が来るときにや、定期的に実施される。
演習準備などが隊によって進み具合に差があるときに調整のために入ることもある。


営内生活編  営内休日編  訓練編 演習編 戦闘糧食編 その他


<演習編>



状況・戦闘状況

演習中ほか「状況中・戦闘状況中」は、戦時下を想定した行動を取らなければならない。

「夜、暗いときでも堂々と明かりをつけられない」(敵に発見される)           
「トイレに行くにも銃を持っていかねばならない」(どこで敵と遭遇するかわからない)など。


戦闘状況→極限状態・めちゃ本気・死に物狂い ということで
ワンフェス(ワンダーフェスティバル)やコミケ(コミックフェスティバル)などで、
人気商品をゲットしに駆け回ることや。デパートのバーゲンやスーパーのタイムサービスの
時間も「戦闘状況」に入るらしい。

あと、ミリタリー系のプラモの完成品展示会・ホビーショー・その他真剣に
なる場面は全部「状況」である。

好きなあの子に「告白」するときも「状況中」であり、「デート中」も「状況中」であり
「ホテルに向かった日には」もう「戦闘状況」である。(別名:臨戦態勢)・・・ごめんなさい。


アンビ

一言で言うと、陸自の救急車である。駐屯地では、医務室に待機していて、
定期便のように隊員を外の病院に運んだり、当然緊急のときは夜中でも
病人・けが人を運ぶ。一応サイレンも付いていたと思うが、アンビがサイレンを鳴らして
「救急車」として一般人に認識されるかと言うと、疑問である。だって「緑色の救急車」なんて(汗)

演習や、行軍訓練などのときは、「脱落者回収カー」となる。
特に、精強な部隊と軟弱な部隊が合同訓練などを行うと、
大概強い方の部隊の基準でプログラムが組まれるので
脱落者が続出し、「脱落者回収カー」は「満員バス」状態になることもある。



エンピ

おっきいすこっぷのこと。ショベル。自衛隊特製「携帯エンピ」は折りたたみ可能な小ぶりの
ショベル。開き方を調節すると「くわ」にもなる優れもの。でもちっちゃいわりに重い。



テッパチ・ウソッパチ

テッパチとは陸自の隊員が被っている、「鉄製のヘルメット(「鉄帽」と言う)」
(強化プラスチックのものもある)
ウソッパチとは演習用便利グッズなどを自衛隊に売りに来る民間の企業「○藤商会」が
開発
した、プラスチック製のニセ・テッパチの通称。「プラパチ」とも言う。
本物そっくりだが本物よりかなり軽く、強度もない。もちろん安全に問題ありな訳で、
使用は禁止されている。その存在の発覚は
「行軍の休憩時間に、テッパチを取らない隊員がいて怪しまれ発覚」らしい。
そりゃばれるよ。



夜間訓練

演習中は実際「夜間訓練」と言う「闇に紛れて」行動する訓練が行われるが、
それにかけて、夜の飲み会なども「夜間訓練」と呼ばれる。
おそらく、別な意味での「夜間戦闘訓練」と言うのもあると思われる。(笑)



宴会場

演習場のことをこのように呼ぶことがある。例:日○生台宴会場。
戦闘状況ではなく、普通の実弾演習などで、演習場に泊り込むとき
訓練が終わって、寝るまでの数時間、各テントの中で親睦を深めるため
飲み会が開かれる。(2日に1回ぐらいのペース)演習前の、そのための買出しは
おっさんどもを、夏休みにキャンプ場に出発する前の小学生のように
生き生きとさせる(笑)
日ごろ、駐屯地で駆け足でしぼった体も、2日に1回の
ペースでお酒を飲まされ、4食目を食べさせられれば、簡単にゆるゆるに
緩んでしまう。頼むから勘弁してくれ。と言うのが正直な気持ちでした。





演習場のことを略してこう呼びます。



脱落防止

上記縛着と同様、物を落としたり・なくしたりしないように紐や鎖でつないだり
「黒のビニールテープ」で銃の細かい部品を覆ったりする。
テープで止めとかないと部品が落ちる銃ってどうなのよ!?



防水処置

同じく、「黒のビニールテープ」で水が入ってはまずいところにふたをする。
もしくは、ジップロックに入れるなど、演習後の武器の手入れの手間を半減
させたり、携帯電話の故障防止など。



捜索

行方不明者や、落し物(官給品)を探すこと。
龍呪は、短い在隊期間に両方経験しかけた。演習中、トイレに出かけて、
帰ってこないということで、捜索がかかる寸前に「のんきな顔」で帰ってきたり、

「銃剣」という武器の、パーツを落とし、みんなで一斉捜索したり。



埋設訓練・地雷を埋める

演習中、主に「の○そ」をしに行くときの隠語。広い演習場にそんなにたくさん
「仮説トイレはない」&トイレを仮設できるようなところも少ない。
「エンピ」をかつぎ、班長・分隊長など責任者に敬礼し、
(本当は演習中など、「状況下」と呼ばれるときは敬礼はしないものなのだが・・・)
恥ずかしげも無く「埋設訓練に行ってまいります!」とか
「地雷を埋めてきます!」などといって、戦地に赴く。
埋設の仕方が浅すぎると、地雷を起爆させるものが出るので
念入りに埋設しなければならない。



演習場整備(草刈)

このときになると、レンジャーになりたいと思ってしまう。やってることは
たかが草刈なのだが、一般隊員は、斜面のしたから草を刈るのに対して、
レンジャー部隊は高いとこからロープで下りてきて、一般隊員が届かないところを
鮮やかに刈ってゆく。実に楽しそうである。&見ていてすごくカッコいいのである。
「リポビタンDのCM」みたいなのだ。

龍呪はこっそり命綱なしで、レンジャー部隊と同じ高さまで上って行き、
高いところの草を刈っていたら、「死にたいのか!?」とどやされました。
ああ・・・確かに落ちたら死ぬなあ。下アスファルトやったし。



450(よんごーまる)

大分弁では「びったれ」となる。よけいにわかりませんね・・・
よごれと読んでみてください。とある部隊では、演習中に1週間以上連続
風呂に入りに行かない人をさす。
(日常ではありえませんが演習中は業務上やむなくそうなることもあります)

任務上事情があってそうなっている人にはみんな何も言わないが、
風呂に入れる状況の人が450になっていると、真冬でも
「外で水でもかぶって来い!」と言われたりするが、
もちろんそんなひとは実行しない。



営内生活編  営内休日編  訓練編 演習編 戦闘糧食編 その他




<戦闘糧食編>


レーション

コンバットレーション、戦闘糧食、携帯食料。はっきり言って、
「んなモン無理して携帯させてくれなくていいからもうちょっとおいしくならない?」
と言いたくなるもの多し。「山(演習場)で酢豚とか別に食べたくないから他のを何とかして!」
カップめんを大量に用意しておいて、とことんレーションを食べない班まであったりする。



白飯

レーションの中でも、全隊員の圧倒的多数が改善を求めて止まない食料。
なんだか、カルキ臭い水で炊いた後、炊飯器で72時間ぐらい熟成したあとのような
味がする。持って帰って炊き立てご飯と、見比べてみたら見るからに黄色い。
レトルトパウチに入っている。パウチは緑と透明のツートンカラー。
演習中、温食(戦闘状況とか、移動中とかでない、キャンプ地でのまともな食事)の
白飯をおにぎりにして携帯し、戦闘状況に配布された白飯は持ち帰られた後
闇に葬り去られることもある。もったいないようだが、そんくらいまずい。

おなかの「状況」が「腹へった」から「ひもじい」に切り替わった時
食するに値する「状況」である。



戦闘糧食U型 簡易加熱材

本部で温めて末端の兵士(?)に行き着いたときに冷え切っている
戦闘糧食を温めなおす 「強力ホッカイロ」。 注意書きに
*「やけどのおそれがありますので、身体にはつけないでください」
と書かれているにもかかわらず、毎年何人か火傷してるんじゃないかなあ。



缶飯

読んで字のごとく、飯の缶詰。割とうまい。昔は「飯」に限らず、レーションは缶詰が主流だった。
(今はレトルトパウチ)が、今も機会は少ないが演習中などにお目見えする。
パッケージは、銀色に食品名と製造者や原料を黒で印刷してあるか、
下の写真のように上面の縁以外が緑色に塗られ、製造者・原料が書かれている。

レトルトパウチの「白飯」などは、一度温めると、穴が開くのでそのとき(2日以内ぐらい)に
食べるか、捨てられるかだが、「缶飯」になると、そのような心配は無いので、
何度も温められたり、冷えたり、格納されたり、また出て来たりを繰り返し、
「そりゃあもう米粒同士が素晴らしい結合状態」になっていることが多いとか。

缶飯を割り箸でつついて食べようなんて、移植ゴテでアスファルトを耕そうとするような
ものである。ほぼ必ず金属製のスプーンかフォークがいる。

「えびチャーハン」の缶飯食べてる様子なんか、もう
「白い粘土質の岩盤からアンモナイトでも発掘してるの?」といった雰囲気である。

ある現役自衛隊の方がアルビオンにご来店の際、お土産にくださいました。
(とり飯2・ます野菜煮2・たくあん1)

たくあん厚っ!!!!


とり飯製造者:讃岐缶詰  K.K.ます野菜煮:気仙沼ほていK.K  .たくあん:九州食糧品工業
見事に生産地が散っている。
「ネットに乗っけていいですか?」と言ったら、「出所がばれたら困るからやめて」
と言われましたが確認したら、「オークション」や「商品欄」への掲載と思ってのコメントでした。

そりゃあ官品の横流しはダメよ。しないですよ。ありがたくうちでいただきます。
なんでも、演習場の山芋を掘って売っても「官品横流し」になるらしいですよ?



缶ウインナーソーセージ



スーパーで店長が見つけ、買ってきました。昔、海自にいたころによくレーションとして
出ていたそうです。当時はこのようなパッケージではなく、上下側面が緑に黒の文字で

「ウインナーソーセージ」

とだけ書かれておりました。販売者は「明治屋」さんでございます。市販品になっても、
当時と変わらない味を守ってくださってる模様。「懐かしい味」(店長談)
現在も、色んな市販品がレーションに混ざって支給されているので
どこかの部隊で支給されているはず。

妙に薄いウインナーの皮が変にぱきぱき口の中で鳴って、なんとも不思議な
感じの食べ物でした。(味はまあまあおいしいです。)
温めて食べたら、妙にやわかったので「冷えててもおいしい」と言うか
「冷えてるときに一番おいしい」仕様になってませんか!?と思いました。
その辺が自衛隊仕様?「温めるといっそうおいしく召し上がれます」とは書いてるけどさ。



カレー

演習中で無ければ、休み前などの献立としてよくでるので、心待ちにしている隊員も
多いが、レーションとしてはあまり出てきてほしくない献立である。なぜなら、    
上記「白飯」が付属するから。ちなみに「ドライカレー」ならまあまあいける。      
上記の白飯にかけて食べると、ものすごくまずいのだが、カレー自体は実は「ボン○レー」
だったりする。飯がまずいと、おかずまでここまでまずく感じるのかと、        
うならせてくれるメニューである。                              


ビーフカレーのセット
ビーフカレー、ツナサラダ・福神漬け


ハンバーグ



カレーと同じく市販のレトルト食品の味が・・・と言いたいところですが、
食べてみて最初に発した言葉 「自衛隊味だ・・・・・・・・・・」      
それを聞いて、店長もパクリ・・・「自衛隊味・・・・・」           
期待を大きく裏切ってくれました。普通の味だと思ったんですがT”T;
なんか・・・調味した味じゃないです。素材の味+塩味ー!て感じ?  
原材料の欄には色々書いてるんですが・・・・・・・・・・・・・・・????

多分ある程度の塩分を添加するとこが規定されているんだと思います
その量の塩分を添加するとその時点で辛すぎて、それ以上の味付けを
する余力(余地?)がないのではないかと思います。

ぶっちゃけ・・・ハンバーグの味とハムステーキの味とウインナーの味が
あんまりかわらな・・・・・ぎゃふん!




ハムステーキ

味はまずまずだが・・・・・・・・・・・・・・・・・ものすごくにおいがきつい。           
なんか・・・・・犬のえさ食べてる感じである。確か納品元は「○本ハム」じゃなかったか?
(違ってたらすみません。)なんであんな匂いになるんだ????謎である。       
(ペディグリーチャムミキサーの方がかなりおいしそうなにおいである。)         
ちなみに、龍呪は犬のえさだろうがなんだろうが、おなかが空けば食べちゃうような  
やつなので、平気(?)で食べるが、在隊期間、日出○台演習場で配布された     
これを開けようとしたら同じテントの「WAC(女性隊員)」に「開けないで!臭いから。」 
と釘をさされ
、しかたなく一緒に入っていたクラッカーだけ食べた。            
男子隊員には遠慮なく何でも言えるが、WACには弱い龍呪でした。           



クラッカー

上記、ハムステーキと一緒に大きな袋に入っているのだが、これを見ると  
「無理して米飯食べさせてくれなくていいよ」と心から思う。はっきり言って、 
自衛隊のコンバットレーションで一番おいしいかもしれない。         
「シンプル イズ ザ ベスト!」とはこのことか・・・と思う。           



卵スープ

レーションの中でも至ってまともなメニュー。市販されている普通の即席卵スープと
全く同じである。・・・・・・・・・・・が、その飲まれ方(食べられ方)は「戦闘状況中」ともなると、
さすがに普通ではない。下手をすると、固形のままかじりながら、水を飲んでいたりする。
(何でメニューは酢豚・サラダ・卵スープ・白飯なのに「がりっ」とか言ってんの!?)
まあ・・・・不精な独身男なら普通のアパートとかでもやってそう!?



ポテトサラダ

「無理して食べさせてくれなくていいから!!!!!!」
叫びたくなるレーションの最たる物。「ポテトサラダ」とは書いているが・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・?????「コレハ ナントイウ ブッタイ デスカ?」
と聞きたくなる。ズムーズに食べるには「慣れ」が必要。すぐなれる。

別に怪しさを演出しようと思ったわけではないんですが・・・すんごい怪しい。



漬物

レーションで、評判がいいものその2。
クラッカーにしろ漬物にしろ、要するに「普通にありえる形」で保存してあるものほど
おいしいんだな・・・としみじみ感じさせてくれる。



温食

演習場の下の方に「隊舎」というかなんというか。建物があって、そちらで作って、
キャンプ地(宿営地)まで運んできた食事。まともな施設で作っているのだから
まともかと思いきや、「レーションを食べなれて、多少味覚がおかしい普通科隊員」
が作ることが多いため、意外と「なんとも素晴らしい料理が出てくる」「珍味」とも言う。

ほうれん草のおひたしが、葉っぱが根元で全部つながったまま出てきたりする。(切れよ!!!)
つぐのにものすごく苦労したぞ!T▽T;


スーパービッグチョコ

どっかの部隊で演習中「増加食」(おやつ?)として配布されることが多い。
明らかにレトルトパウチの白飯よりもどっかの部隊では「主食」の地位を
確立しているとかどうとか。定価1本\52(税込み)



カップめん

自衛隊員の戦闘状況中の真の主食。
自分たちで買っていくにはまだいいが、演習中に支給されるカップめんが
妙にカップだけ大きくて中身が少ないと「タダでさえ狭い車両やテント」を圧迫し
ちょっと困る。&さみしい。






営内生活編  営内生活その2休日編  訓練編 演習編  その他


<その他>



3.5曹

「士長」という階級から1つあがると、「3曹」なのだが、「陸(海空)曹」として半人前と
みなされるとこう呼ばれる。実際にはない階級。



煙缶(えんかん)

灰皿のこと。タバコを吸う人は持ち歩きましょう。ポイ捨てはだめよv



エンカン

東北のどっかの県の(いや・・・北海道だったか?)方言。「印鑑」のこと
一般人なら、まだそのことにさっしが付くが、上記「煙缶」と言う言葉を日常的に
使っていると、「エンカン」なんていわれたら、もう・・・「灰皿」以外思い浮かばん!

いやほんと・・・・。



「ぢぇい刊ぐもぐも」の素材集からもらってきた壁紙(陸自新迷彩もどき)を使っています。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送